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オーダー制作・羽衣セキセイのモモちゃん

「愛い可愛い宝物のような存在。その姿を見る事が出来ないのはあまりにも辛い日々です。」


飼い主さまの愛鳥さんへの想いが綴られたメールが届きました。愛鳥さんのお名前はモモちゃん。くしくも職人モモと同じ名前です。病気を抱えたインコちゃんでしたが病気に負けず懸命に生きました。人懐っこいセキセイの子で、飼い主さまの姿を見つけると病気で辛いだろうに走り寄ってきたそうです。愛鳥さんの姿を余すことなくフィギュアで表現する為にメールでモモちゃんについてお伺いし、ユニークなエピソードに笑い、モモちゃんが残してくれた素晴らしい想い出に涙しました。今までそこにいて見つめ返してくれた存在は残念ながらもう見る事は出来ません。職人モモは家族同然だったペット達の魂は飼い主さまの傍に居続けると信じていますが、ある日突然姿が見えなくなる、触れる事が出来なくなるという事実はとても受け入れがたいことです。それは愛鳥さん側も同じだと職人モモは考えます。たとえフィギュア、たとえ人形でも飼い主さまと愛鳥さんがそれを拠り所と認めてくだされば、フィギュアの瞳を通してふれあいが出来るのではないかと思っています。その為にもモモちゃんの好きだったもの、好きだった遊びなどお話しを出来るだけ沢山聞いてイメージしながら制作していきます。素晴らしい想い出をよいしょ、よいしょ、とフィギュアに詰め込んでいく感じで制作をしています。そのような理由からモモちゃんご本人の羽を使う事もお勧めいたしました。あまり残っていなかったのですが、モモちゃんが遊んでいたところを丹念に探してくださりアトリエ送ってくださいました。ご本人の羽は染色をするときの見本になるなど完成度を上げる為に大変助けとなります。そして直接触れることで愛鳥さんをとても身近に感じながらフィギュアを制作できます。


美しい羽衣セキセイのモモちゃん。制作しながらお写真を見つめては溜息がでました。愛らしさを全て詰め込めただろうか?最後の最後まで職人としての自分に問いかけてフィギュアは完成の日を迎えます。巣立ちの日、モモちゃんフィギュアを丁寧に箱に収めながらふと思い出しました。モモちゃんはお喋りが上手ですぐに自分の名前である「モモちゃん」を覚えたそうです。ご自分の名前もお喋りして欲しくなった飼い主さまはさっそくモモちゃんに毎日教えました。しかしなんど教えても「ちゃん」をつけてくれなかったそう。もし私が

モモちゃんと直接会う機会があったら・・・。「モモ!モモ!」と呼ぶモモちゃんと「なんで~なんでチャン付けで呼んでくれないのぉ」としつこく懇願する自分の姿が浮かんで思わず頬がゆるむ職人なのでした。


新生モモちゃんが巣立って数日、御礼のお手紙をいただきました。

「たくさんの愛情と優しさと慈しみの中でモモちゃんを育てて下さりありがとうございました。」(本文ママ)こちらこそ心に残る素晴らしい出会いをいただきました。本当にありがとうございました。



#バードフィギュア #セキセイインコ #オーダー制作






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