オーダーのご依頼をお受けして誕生しました。モデルの愛鳥さんのお名前はメイちゃん。生まれた時から菌が多かったので声がかすれていたそうです。頑張って病院に通い投薬を受けてようやく可愛らしい声で歌を聞かせてくれるようになり、これで1歳のお誕生日を迎えられると安心した矢先、生後9ヶ月で虹の橋を渡ってゆきました。とつぜんの事だったそうです。インコ達は小さな身体で体温も高く、様態が急変することも多々あります。それはどんなに大切に育てていても防げることではなく、神様に呼ばれて・・としか思えないような人智を超えた出来事のように感じなければとても乗り越えられないような出来事です。

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飼い主さまと過ごした短い8ヵ月の間、メイちゃんは懸命に生きて、飼い主さまが大好きでそばを離れなかったそうです。メイちゃんが見せてくれた嬉しそうなお顔、首をかたむけて一生懸命、声を聞こうとしていた可愛らしい仕草、見上げる円らなひとみ。飼い主さまからお伺いしたメイちゃんの愛らしさを全て詰め込むように制作いたしました。今回は尾羽、冠羽、初列風切羽、上尾筒羽、大雨覆羽が綺麗に揃えられて届きました。一度も換羽を迎える事が無かったメイちゃんのとても美しい羽でした。ご本人の羽に合わせて染め上げた素材と違和感がないように組み上げてゆきます。愛鳥さんの羽を手にする時は言葉に出来ない思いが込み上げてきます。可愛らしい姿を何とかもう一度この世に現したいという一心でつくります。

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完成したメイちゃんがお家へ帰った後、一緒に暮らしていたオカメインコ達と対面しました。その時の様子をTwitterで沢山あげてくださいました。その後の様子をお伺いする時、作り手としてお仕事をやり遂げた安堵と喜んでいただけたことに無上のよろこびを感じます。

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